できるかぎり安全で着実な資産運用をしたいという人

重要なポイントは次の3つです。
1 一攫千金を狙わないこと
2 「資産形成」と「資産保全」を混同しないこと
3 得意な分野で資産運用を行うこと
 ふだんは慎重なのに、お金を増やすとなると、急に大儲けしたいと考える人がいますが、まずは少しずつ増やしていくことが肝心です。
 たとえば、「100万円を投資すれば、すぐに500万円に増やせます」というような投資話があったとしても、決して乗らないこと。一攫千金の投資話は怪しい、と心得てください。
 また、先にも伝えましたが、「資産を増やすために行う手法」なのか、「資産を守るために行う手法」なのかを混同しないことも大切です。

 

 

資産運用は専門家(プロ)に任せればいい?
 日本で「投資」を行う人が少ない理由は、「投資は危険だという先入観が多い」こと以外にもあります。それが、「たくさんある金融商品(銀行、証券会社、保険会社など金融機関が提供・仲介する、投資信託、株式、債権、保険など)から何を選べばいいかわからない」というもの。
 たしかに、国内・海外の経済情勢を考慮してどんな運用をするのかを考え、決断するのはなかなか難しいでしょう。
 その解決策として、資産運用のプロに任せればいいという意見もあります。
 資産運用のプロである人、つまり証券会社や運用会社に勤めるファンドマネージャー(投資信託の運用を行う専門家)に、資金を預けて運用してもらうということです。プロが運用するのだから、うまくいくはずだと考えるのも当然かもしれません。
メリット1 知識・経験豊富なプロに運用してもらえる
メリット2 個人ではできないような分野への投資ができる
 ですが、もちろん、メリットがあればデメリットもあります。
デメリット1 プロに依頼するための手数料が発生する
デメリット2 プロに任せきりで自分の資産運用について考えなくなってしまう
デメリット3 プロといっても、損することがある
 特に見過ごせないのは、プロでも損することがあるということです。
 ファンドマネージャーという仕事は、投資信託に組み込む株式の銘柄などを選択することを仕事にし、それによって収入(給与)を得ています。もちろん、投資未経験者よりははるかに高い知識と多くの経験を持っていますが、投資によって自分の資産を増やしているわけではないと知ることが大切です。
 プロに任せる運用を否定するわけではありませんが、何も理解しないまま任せきりにするのではなく、プロに依頼する場合でもきちんと理解したうえで依頼するようにしましょう。

資産運用で得られる3つのメリットとは?

 資産運用をはじめることで、お金だけではなく、さまざまなメリットを受け取ることができます。
 特に重要なものが次の3つです。
メリット1 資産を増やして安定した生活を送ることができる
メリット2 自己成長できる
メリット3 社会貢献できる
 1つずつ、解説していきましょう。

 

・メリット1 資産を増やして安定した生活を送ることができる

 銀行に預けっぱなしではほとんど増えない超低金利時代の昨今ですが、資産運用を行うと「お金を増やす」ことができます。その結果、安定した生活が手に入ります。
 さらに、お金があることで選択肢を増やすことができ、夢や目標へのチャレンジもできるようになります。これが資産運用における、最も重要なメリットとなります。

・メリット2 自己成長できる

 自分自身がさらに成長できることも大きなメリットの1つです。
 株式にせよ、投資信託にせよ、不動産にせよ、運用によってさまざまな知識が身につきます。資産運用を行うことで、自然に自分の知識が増えていきます。
 たとえば、世界的な政治・経済の動向を把握したうえで、この先どうなっていくのかを自分の頭で考え、判断し、決断することができるようになってきます。
 実際のところ、経済や国際情勢を学びましょう、毎日ニュースを見て円やドルの為替状況を確認しましょうと言われても、必要性を感じなければ面倒でなかなかできないものです。
 ところが、自分のお金が減ったり増えたりするとなると、人は俄然やる気になります。日々のニュースが他人ごとでなく、自分ごとになるからです。
 したがって、経済や投資の勉強をしてから満を持してはじめるよりも、資産運用を実践しながら日々学習していくというスタイルがおすすめです。
 お金に関する幅広い知識やスキルが身につくことで、結果的に、正しい判断力や高い知性に結実し、自分自身を大きくレベルアップさせることができるでしょう。

・メリット3 社会貢献できる

「資産運用することが、なぜ社会貢献に?」と不思議に思われる人もいるかもしれません。
前述のとおり、資産運用は自分のお金を資産に変えることによって、収入を生み出すというものです。株式投資であれば、自分のお金を企業に投資することで、その対価として配当金や売却益を得られます。
 集めたお金をもとに、企業がめざましい成長を遂げれば、社会にその結果が還元されます。
 たとえば、ディズニーランドを運営するオリエンタルランドという会社の株式を購入したとしましょう。株式購入を通じて、あなたはその企業にお金を投資することになります。
 企業はそれを元手として、新しいアトラクションの開発や、より優秀な人材の育成に注力できるので、あなたを含めたさらに多くのユーザーがディズニーランドに行きたくなるでしょう。
 その結果、企業の経営がうまくいき、より高い利益を上げることができれば、その企業が納める税金も増えます。そしてその税金は、いずれ私たちの生活にさまざまな形で還元されることになります。
 また、投資した私たちも配当金や売却益で利益を得ることができ、より多くの税金を納めることができます。つまり、運用の規模が大きくなるほど、自分自身の利益だけでなく社会還元も大きくなっていくのです。
 投資した企業が成長し、社会全体にもよい効果が生じる――それが、資産運用で実現できるメリットです。この社会貢献という観点は、具体的な投資先の選び方にもかかわってくるといえるでしょう。